#263 Lobaria japonica (Zahlbr.) Asah.

網目状の隆起がないエビラゴケ類は,いずれも緑藻を主な共生藻とするが, ウメノキゴケ科と区別するには地衣体腹面を比較するとよい.エビラゴケ類の中で本種は,腹面に淡褐色のトメンタを生じること,髄層にジロフォール酸を欠く(C−,KC−)であることで区別できる.

【化学成分】ジロフォール酸を欠く(文献1)

【分布と生態】北海道~九州(文献1).主に山地帯(冷温帯)で樹皮着生.

ツヤナシエビラゴケ/艶無箙苔

Lobaria japonica (Zahlbr.) Asah.

【異名等】
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021