#265 Loekoesia austrocoreana S.Y.Kondr. et al. | |||||
国内では長崎県の海岸の1地点でのみ見つかっている.Caloplaca s. lat. 広義ダイダイゴケ属としては例外的に子器盤が橙色あるいは黄色ではない.子器の形と色だけから見ると,海岸生地衣類の中では,Lecidella属に似る.しかし,子嚢胞子が広義ダイダイゴケ属に特有な2室分極である.また,地衣体の割れ目が粉芽化するのも特徴.
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【外部形態】地衣体は痂状,ほぼ連続するが,割れ目を生じ,しばしば半ば区画化し,灰白色から淡灰緑色,あるいはやや褐色を帯び,ほとんど光沢はない.割れ目は細かくジグザグとなる.ところどころ割れ目に沿って粉芽を生じ,やがてこれが連続し,時に直径1mmを超える. 子器はレキデアないしビアトラ型,裸出し無柄.縁部はほぼ黒色,あるいは暗青灰色,ほぼ全縁で平滑.子器盤は褐色からほぼ黒色.概ね平坦. 【内部形態】 |
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【化学成分】 【生態】 【分布】長崎県の海岸の1地点のみで見つかった. |
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コフキコゲチャダイダイゴケ/粉吹焦茶橙苔 Loekoesia austrocoreana S.Y.Kondr. et al. |
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【異名等】 |
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【文献1】 坂田 歩美・原 光二郎・谷川 寛典・谷口 潤・菅原 晴香・木下 薫・原田 浩.2023.日本産海岸生地衣類図鑑(6).ダイダイゴケ科. Lichenology 22 (1·2): 59–74. |
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執筆:原田浩,2022.2024修正 | |||||
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