#276 Myelochroa aurulenta (Tuck.) Elix & Hale

中形~大形の葉状地衣.裂片は丸く,不規則に分枝し,基物にやや圧着する.背面は灰緑色,平滑,裂片のやや先端に近くで粉芽塊を生じ,これが虫食い状に広がり,やがて癒合し大きな粉芽塊になると,その部分が膨れる.裂片間の脇にごく短いシリアを生じる.腹面は概ね暗褐色からほぼ黒色で,ほとんど全体にわたり概ね単一の短めの偽根を生じる.

 近縁のウチキウメノキゴケ(M. irrugans)に,粉芽塊があることを除いては,よく似ている.

 

【外部形態等】準備中

【化学成分】アトラノリン,ゼオリン,エントテイン(文献1)

【分布と生態】本州~九州(文献1).丘陵帯(暖温帯)を中心に分布し,樹幹や岩上に生育.

コナウチキウメノキゴケ/粉内黄梅木苔

Myelochroa aurulenta (Tuck.) Elix & Hale

【異名等】Parmelia aurulenta Tuck.(文献1)

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023