#280 Myelochroa irrugans (Nyl.) Elix & Hale | |||||
中形~大形の葉状地衣.裂片は丸く,不規則に分枝し,基物にやや圧着する.背面は灰緑色,平滑,粉芽・裂芽・パスチュールを欠く.裂片間の脇にごく短いシリアを生じる.腹面は概ね暗褐色からほぼ黒色で,ほとんど全体にわたり概ね単一の短めの偽根を生じる. 髄層に淡黄色の色素を含むため,「ウチキ」の名がつけられたが,黄色色素の濃度が低いと,黄色いということが分かりにくいことがある. 近縁のクズレウチキウメノキゴケ(M. entotheiochroa)は,背面によく皺を生じ,ときにこれが割れて,脱落することで異なる. 本種は,広義ウメノキゴケ属の中では,外形にあまり特徴がない種と言ってよいだろう.
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【外部形態等】準備中 |
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【化学成分】アトラノリン,ゼオリン,エントテイン(文献1) 【分布と生態】北海道~九州(文献1).山地帯(冷温帯)を中心に分布し,樹幹や岩上に生育.ブナなどの樹幹上に,しばしば大きなマットを作る. |
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ウチキウメノキゴケ/内黄梅木苔
Myelochroa irrugans (Nyl.) Elix & Hale |
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【異名等】Parmelia homogenes Nyl., Parmelia subaurulenta Nyl.(文献1) |
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【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. |
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執筆:原田浩,2023 | |||||
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