#283 Nephroma bellum (Spreng.) Tuck.

 

シアノバクテリアをフォトビオントとする小~中形の葉状地衣. Nephoromaウラミゴケ属のほとんどの種は,この点で共通しており,裂片の先端腹面に赤褐色の子器盤を生じる.その中で本種は以下の形質により特徴づけられる: 地衣体腹面にパピラとトメンタを欠き,背面に裂芽状突起を欠き,縁部に粉芽を生じず,裂片縁部は全縁で,特に子器の周辺で小裂片を生じない;髄層は白色(黄色色素を欠く)

 

【外部形態―

【内部形態】―

【生態】樹皮着生あるいは岩上生.湿った場所を好む.

【分布】主として山地帯(冷温帯)~亜高山帯.北海道~四国(文献1)

 

ナメラウラミゴケ/滑裏実苔

Nephroma bellum (Spreng.) Tuck.

【異名等】ー

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349pp., 48pls.保育社,大阪市.

執筆,原田浩,2024