#333 Punctelia borreri (Sm.) Krog

 

ウメノキゴケ科の葉状地衣.地衣体は中形,裂片は丸く,基物に圧着はしないが,顕著に反り返ることもなく,灰緑色.全体にわたり,白い円形の擬盃点を生じ(裂片縁部では点状),これがのちに粉芽塊と化す.このため地衣体中央部では,擬盃点がほとんど粉芽塊となり,擬盃点としては確認できなくなる.腹面は,縁部では類白色から淡灰褐色,中央部では多少とも暗くなり,偽根はほぼ単一で,ごく縁部を除いて分布する.

 

【外部形態等】準備中

【化学成分】アトラノリン,ジロフォール酸(文献1)

【分布と生態】北海道~本州(文献1),主として樹皮着生.

ハクテンゴケ/白点苔

Punctelia borreri (Sm.) Krog

【異名等】Parmelia borreri (Sm.) Turner(文献1)

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2024