#337 Pyxine endochrysina Nyl.

 

(準備中)

 

【外部形態】地衣体は葉状.地衣体は灰緑色で,他の類似する海岸生の広義ムカデゴケ科などに比べると日向では灰色が濃い傾向があり,また裂片がやや分厚い傾向がある.裂片は明らかに線形で,繰り返し不規則に分枝する.裂片の縁部は白色の線形の擬盃点に半ば縁取られるが,地衣体中央部ではやや幅広の短い裂芽(小裂片に近い)を生じる.髄層は色素のため,薄黄色に見える.腹面はほぼ黒色だが,偽根でしっかりと基物に固着しているため,無理にはがさないと確認は難しい.

子器はレキデア型,黒色.

【化学成分】

【分布と生態】主に暖温帯で,海岸を中心とした地方の,主に日当たりの良い岩上に生育する.海岸では灰色帯に出現する.

ウチキクロボシゴケ/内黄黒星苔

Pyxine endochrysina Nyl.

【異名等】-

【文献1】原田浩・坂田歩美・吉川裕子.2020./ 日本産海岸生地衣類図鑑(1).大型地衣類./ Lichenology 18(2): 59-78.

執筆:原田浩,2022