#352 Scleropyrenium japonicum H.Harada

 

石灰岩生の鱗片状地衣.地衣体が黒く縁どられる.子器は地衣体中央部に埋もれ,子器壁は暗化しており,比較的大きな丸として認識できる.ミドリゴケEndocarpon pusillumも多少とも本種に似て,子器は比較的大きな丸となって認識できるが,地衣体縁部は黒く縁どられない.子嚢胞子は単室で,ミドリゴケの石垣状多室とは異なる.上皮層はよく発達し,著しい厚壁組織となり,菌糸細胞は縦に細い.

 

【外部形態】ー

【内部形態】ー

【化学成分】-

【分布と生態】石灰岩地の主に土上に生育する.近縁種のS. kurokawae ヒメクロミゴケは,石灰岩に直接付着するので異なる.

クロミゴケ/黒実苔

Scleropyrenium japonicum H.Harada

【異名等】

【文献1】ー

執筆:原田浩,2024