#363 Thelidium chibaense H.Harada

地衣体は,ごく微細な円盤あるいは顆粒の集合からなる,概ね灰緑色の痂状.被子器はほぼ球形で黒く,被子器壁はほぼ黒色であることから,マルミゴケ(Thelidium japonicum)に似る.しかし,本種の子嚢胞子は平行4室であるのに対し,マルミゴケは2室である.

 

【外部形態等】準備中

【内部形態】被子器壁はほぼ黒色.子嚢胞子は26–28 × 12–13 μm,平行4室.

【化学成分】ー

【分布と生態】千葉県.暖温帯の林縁において,半日陰の環境の岩上,小石の上で確認された.

 

チバノマルミゴケ/千葉丸実苔

Thelidium chibaense H.Harada

【異名等】

【文献1】Harada H. 2013/ The lichen genus Thelidium (Verrucariaceae) in Japan./ Lichenology 11 (2): 53-66.

執筆:原田浩,2023