#419 Cladonia caespiticia (Pers.) Flörke

ハナゴケ属の特徴となる子柄を付けないことが多く,あったとしても高さ5mmにも満たないため,初心者にはハナゴケ属であると認識するのが難しく,基本葉体の密なマットだけの形で発見されることが多い.鱗片状の基本葉体は細かく枝分かれをして,縁部が顆粒に化して,粉芽状となる.

 

【外部形態】準備中

【化学成分】フマールプロトセトラール酸(文献1)

【分布と生態】丘陵帯(暖温帯)から亜高山まで広く分布する.林道や林縁などの日当たりの良い土手(しかも草で覆われない)に生えることなどから和名が付けられたが,暖温帯においては,多少傾斜した樹幹にもよく見られる.

ドテハナゴケ/土手花苔

Cladonia caespiticia (Pers.) Flörke

【異名等】-

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023