#421 Cladonia peziziformis (With.) J.R.Laundon | |||||
ハナゴケ属の中ではとても小さな部類で,子柄は大きくても高さ1cm程度にしかならない.子柄はほとんど単一で,概ね球形あるいは多少ともいびつとなる,褐色から暗褐色の裸子器を先端に生じる.
基本葉体は長径が1~2mmほどの類円形から長円形で,平面か緩やかな地面に生育するときは,先端部がほとんど斜上しないのが特徴で,これがわずかな距離を保って点在することが多く,密集して重なり合うことはほとんどない.
千葉県においては,都市から離れた南部の丘陵地のみで見つかっている.国内ではかなりまれな種(文献1)とされるが,小さいために見過ごされているという可能性がある. |
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【化学成分】 フマールプロトセトラール酸(文献1) 【分布と生態】北海道~四国;低地から高山に分布し,多少とも開けた場所で,主に地上に生育する.(文献1) |
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ターバンゴケ/ターバン苔 Cladonia peziziformis (With.) J.R.Laundon |
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【異名等】Cladonia capitata (Michx.) Spreng.(文献1) |
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【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆2024.3,原田 | |||||
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