#428 Ionaspis lacustris (With.) Lutzoni

 

河川上流の高頻度で水没する岩上では,ときに美しい淡桃色となる痂状地衣.子器盤が窪む点では,クボミゴケ属Aspiciliaに似るが,子器盤が黒色等の暗色ではなく,淡色である点で異なる.水辺から離れた岩上でも記録されているが,そのような場合は,桃色を帯びることはない.

 

【外部形態】地衣体は痂状,基物岩上に広がり,連続し,平滑.淡水生の場合には,淡桃色から乳白色,あるいは淡灰緑色で,割れ目を欠く.非淡水環境では,概ね灰緑色で,半ば区画化することが多い.粉芽・裂芽を欠く.子器は地衣体に完全に埋没し,子器縁部は分化せず,子器盤はやや窪み,淡紅色から淡褐色,粉霜を欠く.

【内部形態】準備中

【化学成分】-

【分布と生態】-

 

イワアバタゴケ/岩痘痕苔

Ionaspis lacustris (With.) Lutzoni

【異名等】

【文献1】―

執筆:原田浩,2021