#491 Lobaria isidiophora Yoshim.

網目状の隆起があるカブトゴケ類の中では,緑藻を主な共生藻とすることで,ナメラカブトゴケ(L. orientalis)に似る.ナメラカブトゴケは裂芽等を欠くのに対し,本種は背面の主に隆起上に顆粒状から円筒形の裂芽を多数生じる.ヘラガタカブトゴケ(L. spathulata)にも似るが,扁平な裂片を生じることで本種とは異なる.

【外部形態等】(準備中)

【化学成分】ジロフォール酸,スチクチン酸,コンスチクチン酸,ノルスチクチン酸(文献1)

【分布と生態】本州~九州(文献1).主に山地帯(冷温帯)に分布し,樹幹上,樹枝上に着生する.

チヂレカブトゴケ/縮兜苔

Lobaria isidiophora Yoshim.

【異名等】
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021