#492 Lobaria retigera (Bory) Trevis.

網目状の隆起があり,シアノバクテリアを主な共生藻とする(多少とも紫褐色)カブトゴケ類の中では,裂芽を生じることで特徴づけられる.

 スチクチン酸(あるいはノルスチクチン酸)を含むものは変種ツブカブトゴケモドキ(L. retigera var. subisidiosa) として,基本変種(var. retigera)から区別される.

【外部形態等】(準備中)

【化学成分】var. retigera トリテルペン(レチゲラ酸A,B);var. subisidiosa トリテルペン(レチゲラ酸A,B),スチクチン酸,またはノルスチクチン酸(文献1)

【分布と生態】本州~九州(文献1).主に山地帯において,樹皮着生(樹幹基部と周辺の地上にも広がることが多い),ときに岩上生.

チヂレカブトゴケモドキ/縮兜苔擬

Lobaria retigera (Bory) Trevis.

【異名等】
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021