#524 Cetrelia monachorum (Zahlbr.) W.L.Culb. & C.F.Culb.

大形の葉状地衣.裂片は丸く,縁部は斜上,灰緑色の背面にはほぼ円形の擬盃点を生じる.トコブシゴケ属Cetreliaの中で裂片縁部に沿って線状の粉芽塊を生じる3種(本種以外は,コフキトコブシゴケC. chicitae,オリベトールゴケC. olivetorum)の中では,擬盃点の大きさが中くらいであることと,含有する化学成分の違いで区別される.

 

【外部形態】準備中

【化学成分】アトラノリン.インブリカール酸かペルラトリン酸(文献1)

【分布と生態】主に山地帯(冷温帯)から亜高山帯に分布する.樹皮着生・岩上生.

コフキトコブシゴケモドキ/粉吹常節苔擬

Cetrelia monachorum (Zahlbr.) W.L.Culb. & C.F.Culb.

【異名等】Cetraria cetrarioides auct. non (Delise) W.L.Culb. & C.F.Culb.(文献1)

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023