#530 Cladonia parasitica (Hoffm.) Hoffm.

ハナゴケ属のなかの開口群の一種.開口群には子柄が高さ5cmを超える種が多いのに反し,本種では1cm程度にしかならず,その先端に淡褐色の裸子器を生じ,しばしば子柄の直径より大きくなる.基本葉体は,裂芽のような微小な突起の集合からなり,概ね灰白色で,基物上に広がる.子柄表面は,同様の突起が子柄表面で覆われるが,やや隙間があって,多少とも半透明となる内髄が見える.

 

【化学成分】タムノール酸(文献1)

【分布と生態】北海道~本州,樹皮または朽木上(文献1).

ビロードハナゴケ/天鵞絨花苔

Cladonia parasitica (Hoffm.) Hoffm.

【異名等】

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:2024.3,原田浩