#536 Dermatocarpon tuzibei M.Sato

本属で最もよく見られるカワイワタケ(D. miniatum)の地衣体が単葉であるのとは異なり,分枝を繰り返し多葉化し,臍状体様の構造を多数生じ基物岩石に固着し,多数の鱗片が集合したかのように見える.

 その半面,内部形態はカワイワタケによく似て,特徴的な上下皮層,髄層からなる(文献1).子器,粉子器とも地衣体中に埋没し,地衣体表面上の暗点として見えるのみ.

 

【外部形態等】準備中

【化学成分】ー

【分布と生態】寒冷地の蛇紋岩露頭上(岩手県早池峰山など)から知られる.

ミヤマカワイワタケ/深山河岩茸

Dermatocarpon tuzibei M.Sato

【異名等】ー

【文献1】Harada H. 1993. A taxonomic study on Dermatocarpon and its allied genera (Lichenes, Verrucariaceae) in Japan. Nat. Hist. Res. 2(2): 113-152.

執筆:原田浩,2023