#555 Lobaria fuscotomentosa Yoshim.

網目状の隆起がないエビラゴケ類は,いずれも緑藻を主な共生藻とするが, ウメノキゴケ科と区別するには地衣体腹面を比較するとよい.エビラゴケ類の中で本種は,裂片の腹面のごく周辺(1mm以下)を除き,短い暗色のトメンタで密に覆われることで容易に区別できる.

【化学成分】ジロフォール酸,コンジロフォール酸(文献1)

【分布と生態】北海道~四国(文献1).主に山地帯(冷温帯)において樹皮着生.

ウラグロエビラゴケ/裏黒箙苔

Lobaria fuscotomentosa Yoshim.

【異名等】
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2024