#576 Pilophorus nigricaulis M.Sato.

 

痂状の基本葉体は半球形近くまで膨れる区画で,直径1mm程度になるものまであり,灰白色.これが集合するが,融合はしない.子柄は高2~4mm(文献1),概ね単一で,基本葉体と同様の区画で覆われ,先端に直径約1mmの,球形の黒色の子器を生じる.子柄の内部(区画より内側)は暗褐色(一部は文献1).

 

 

【外部形態等】準備中

【化学成分】スチクチン酸,コンスチクチン酸(文献1)

【分布と生態】本州(中部以北~日本海側),亜高山帯以の岩上に生育する(文献1)

マルミカムリゴケ/丸実冠苔

Pilophorus nigricaulis M.Sato

【異名等】Pilophoron acucularis;(文献1)

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2024