#596 Lasallia sinorientalis J.C.Wei

 

広義イワタケ属Umbilicaria s.lat.の中で,地衣体背面に,パスチュール(注1)と呼ばれる類円形の膨らみができる(腹面は窪む)ことで,本種の属するLasalliaは特徴づけられる.国内に2種知られるうち,本種は縁部を中心に裂芽を生じ腹面はやや淡色であるのに対し,オオイワブスマL. pensylvanicaは裂芽を欠き腹面がほぼ黒色であることで容易に区別できる.

 

注1)ゴンゲンゴケHypotrachyna osseoalbaなどウメノキゴケ科に生じるパスチュールとは別の構造.

【外部形態】(準備中)

【内部形態】

【化学成分】

【分布と生態】関東~四国(文献1).亜高山帯付近の比較的明るい岩上.

ウラジロオオイワブスマ/裏白大岩衾

Lasallia sinorientalis J.C.Wei

【異名等】Lasallia asiae-orientalis Asah.

Umbilicaria asiae-orientalis (Asah.) M.Sato(文献1

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349pp., 48pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023