#638 Cetrariella delisei (Bory ex Schaer.) Kärnefelt & A.Thell

地衣体は葉状,概ね直立し,集合し,高さ5cm程度のクッションを形成する.裂片は線形で,基部では幅1~2mm程度で,概ね扁平か,はや背面側が樋状に窪み,わずかにやや不規則な分枝を繰り返し,末端付近では,幅0.2mm以下のの伸長しない分枝を多数生じ,その末端はほとんど裂芽のように細くなる.背面は緑褐色で平滑,強い光沢がある.腹面は淡褐色でわずかに光沢があるか光沢を欠き,類白色の擬盃点が斑となっている.

 

【化学成分】ー

【分布と生態】北半球の寒冷地に広く分布するが,国内では北海道大雪山系のみ.高山の地上に生育する.(文献1)

トゲエイランタイ/棘英蘭苔

Cetrariella delisei (Bory ex Schaer.) Kärnefelt & A.Thell

【異名等】Cetraria delisei (Bory ex Schaer.) Nyl.(文献1)

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2024