#649 Lichinella japonica H.Harada & Henssen

ラン藻地衣,微細な樹状.分枝は真っ黒で,直径0.1mmよりもはるかに細く,円柱状で直立し,分枝を繰り返しサンゴ状となる.地衣体は密集し,厚さ1mm程度となり,直径1~3mm程度の多角形の区画状に割れる.子器は直径0.2mm程度に達し,円盤状で,表面の多くはほぼ黒色の地衣体様の組織で覆われ,暗赤褐色の子嚢層を斑に裸出する.

 旧広島大学キャンパス(広島市中区)の理学部屋上のモルタル上で採集された標本に基づき,新種記載された(文献1).その後も,コンクリート上でのみ発見されている.

【化学成分】-

【分布と生態】千葉・広島,ほか

レンダイゴケ/蓮台苔

Lichinella japonica H.Harada & Henssen

【異名等】-
【文献1】Harada H. & Henssen A. 1987./ A new species of Lichinella from Japan./ Lichenologist 19:
執筆:原田浩,2024