#806 Cetrelia sanguinea (Schaer.) W.L.Culb. & C.F.Culb.

大形の葉状地衣.裂片は丸く,縁部は斜上,灰緑色の背面には小さな点状の擬盃点を生じる.トコブシゴケ属Cetreliaの中では,扁平な裂芽を生じることから,チヂレトコブシゴケC. japonica・オリベトールゴケモドキC. pseudolivetorumに似る.チヂレトコブシゴケとは擬盃点が極めて小さいこと,オリベトールゴケモドキとはアンチア酸を含むことで区別される.

【外部形態】準備中

【化学成分】アトラノリン,アンチア酸(文献1)

【分布と生態】亜高山帯(?)で,樹皮に着生.青森県(恐山)と長野県(奥秩父)の2地点のみから記録がある.

チヂレアカゾメトコブシゴケ/縮赤染常節苔

Cetrelia sanguinea (Schaer.) W.L.Culb. & C.F.Culb.

【異名等】-

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023