#863 Pertusaria laeviganda Nyl.

Pertusaria s.lat. 広義トリハダゴケ属のうち，表面が周りの地衣体と同様（白い髄層がむき出しになるようには見えない）のイボ状突起の内部に子器が埋もれるPorophora（ポロフォラ）亜属の中で，本種は以下の形質により特徴づけられる：　地衣体は灰緑色，子器を生じるイボ状突起ははじめ楕円体で，のちにやや不定形，幾つかの子器が埋もれ，孔口は点状で，周囲が突出する；子嚢胞子は１子嚢中に８個生じる；地衣体P−，K−，髄層はK+黄色；樹皮着生．

【外部形態】ー

【内部形態】ー

【化学成分】地衣体P−，K−；髄層K+黄色．

【分布と生態】北海道～九州，ブナ林で最もよく見られるトリハダゴケ属であり，ブナなどの落葉広葉樹に樹皮着生（文献１）