11月15日早朝の観察

 11月の午前4時半といえばまだ真っ暗闇。気温も真冬並。それにもめげずに早起きして集まったのは、辻森や大岩に住む青木正治くん、川俣洋仁くん、伊藤陽介くんのI班三人衆だ。

 カラスのねぐらのすぐそばに住んでいるという幸運(?)のせいか、「オレたちがみなけりゃ誰がみる」という意気込みが感じられる。

 それに加えて、松節の石井麻美さんもお母さんと一緒にやってきた。生きもの好きの母娘にとっては、遠くても朝早くても問題なし。

 集合場所の郵便局前から、いざ観察ポイントへ移動。

 午前5時ころ。山と空との境がやっとわかるようになってきた。この森に数百羽のカラスが眠っている。

 5時15分。カァカァ、ガァガァという声か聞こえ始めた。

 5時35分。最初の1羽が飛んだ。後を振り返るようにして飛びながら、カァカァカァとしきりに鳴く。まるで仲間をさそっているようだ。

 やがてその声に応えるかのように、100羽以上のカラスが西から北西の方角へ次々と飛び立っていった。森の反対側でも、数十羽が南の方へ飛んでいった。

 6時にはカラスの“出勤”も終わり、替わって人間の通勤の車が増え始めた。


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