ドラクエ風動物散布

飲み込んでもらう

おいしい実や目立つ色で動物たちを誘います。飲み込まれたあと、消化されないタネがフンと一緒に出てきます。おいしい実と見せかけるものも!

をつけたものは2020年現在生態園でみられる植物です。

 おいしい実で誘う

大きい実は哺乳類、小さい実は鳥によく食べられます。

 アケビ(アケビ科)

上品な甘さのおいしい実の中にタネが入っています。


 ビワ(バラ科)

千葉県の名産。甘い実は、人間を含む哺乳類の好物です。


 ヤマグワ(クワ科)

人が食べてもおいしい実は、熟すと黒くなって鳥がよく食べます。おいしい実だけでなく、黒と赤という目立つ色でも鳥にアピールしています。地面に落ちた実は哺乳類もよく食べます。


 エノキ(アサ科)

鳥が好んでよく食べます。


 カラスウリ(ウリ科)

実の中には、ヌルヌルの果肉に包まれた変な形のタネが入っています。


 色で誘う

鳥にとって、赤や黒は目立つ色。2色がそろっているとより目立ち、これを二色効果と呼びます。

 タンキリマメ(マメ科)

熟すとサヤが赤くなります。マメ科ですがタネは飛ばされずに残ります。


 ゴンズイ(ミツバウツギ科)

赤い部分は果皮。熟すと割れて、中から黒いタネが出てきます。


 タブノキ(クスノキ科)

赤くなった枝と黒い実で二色効果を演出します。熟す前の実は緑色。熟した実から鳥がどんどん食べてしまうので、なかなか黒い実の写真が撮れません。


 オオシマザクラ(バラ科)

熟した黒い実と未熟な赤い実の2色で鳥を誘います。「おいしい実」でもあります。


 実に見せかけて誘う

外見をおいしそうな実に似せて鳥を誘います。

 トベラ(トベラ科)

海沿いに多い低木。生態園の海岸植生や照葉樹林内に生えています。赤い実?と見せかけて、じつはタネ。食べるところはほとんどありません。タネについているネバネバした粘液は、鳥に食べられるまで実から落ちないようにするための工夫です。


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