No.117(大利根ー7)
中央博資料百選
夏目漱石書簡(寄託資料 寺田家文学資料の内)
夏目漱石から伊藤左千夫に宛てた書簡です。左千夫が明治39年に雑誌「ホトトギス」に発表した『野菊の墓』について、漱石は「あんな小説なら何百編よんでもよろしい」と賞賛しています。手紙の送り主の金とは、漱石の本名、金之助のことです。寺田家は神崎町で醸造業を営み、当主の寺田憲は自ら和歌を詠い、明治から昭和にかけて左千夫をはじめ、長塚節、佐佐木信綱、土屋文明らとの親交があり、書簡など多くの資料が寄託されています。
夏目漱石書簡(実物)
夏目漱石書簡(読み下し文)