No.117(大利根ー8) 中央博資料百選  

  河童図  

 小川芋銭作「利根川の夜船に現れたるカッパ」の原画を写したものと考えられる河童図です。明治39年初秋、茨城県波崎の漁師、篠塚平五郎、仁助が利根川で鰻漁をしていた明け方に、舟の縁に現れたとされる怪物を描いています。芋銭の河童図の画賛末尾には「此話を漁人より直接聞きたる人想像して描きたるを更に我画にものしたるものなり」とあります。この河童図の伝来地は銚子辺りとされ、「昭和十一年一月」と制作年が記されています。

河童図
河童図

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