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(序) 房総の海の遊び事始め

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パラソル  房総ぐるっと海水浴場
   大正14 年(1925) 発行の『遊覧房総』によれば、当時の房総半島の海の観光地は、風光明媚な景勝地であることとともに、人々の間で「海水浴場」として認識されていたことがわかります。
 

遊覧 房総
▲ 房総の海といえば「海水浴場」

 『遊覧 房総』は現代風にいえば観光ガイドブック。鉄道の路線ごとに観光地が紹介されていますが、海辺の観光地はほとんど「海水浴場」だったようです。
 日本で海水浴が行われるようになったのは、明治10 年代ですが、当時は「塩湯治」と呼ばれ健康増進・医療のためのものでした。それが、大正時代になり娯楽として広く普及していきます。
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夏の木更津海水浴”
▲ 大正時代はじめの海水浴の風景

 船を出して海水浴を楽しんでいます。海の中に立つ子どもの上半身が出ていることから、水深はあまり深くはないようです。
 船の中に、日本髪を結った女性が、海水浴着姿で座っているのも印象的です。

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