No.1501 2017/01/06(金)

 ヒラタアブ類の蛹


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 1/6に採集して観察していたヒラタアブ類の蛹にまたまた異変が起きた。2/10に3個目の蛹からヒラタアブトビコバチと思われる寄生バチが羽化し、残り2つとなっていた蛹の1個から、今度は別のハチが羽化した(写真1)。体長6ミリほどと、これまでのハチよりずっと大きい。細い腰や長い触角を持ち、ヒメバチ科の1種だと思われる(写真2)。羽化した時に開けられた脱出孔(写真3)は直径2ミリほどで、これまでのトビコバチのものと思われる脱出孔(写真4)の2倍ほどだ。
 これで5つの蛹のうち、4個は寄生されていたことになる。ヒラタアブ類の蛹に対するハチの寄生率がこれほど高いとは思わなかった。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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写真4
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 ヒラタアブ類 Syrphinae sp.(ハナアブ科)

 ヒラタアブトビコバチ Syrphophagus nigrocyaneus(トビコバチ科)

 ヒメバチ科の1種 Ichneumonidae sp.(ハナアブ科)

 


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