No.1620 2018/7/11(水)

 濁川を歩く


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 七里川(小櫃川)の支流の濁川(にごりがわ 東大千葉演習林内)を歩いた。例によって河床に見えている地層が私のもっぱらの関心である。少し歩くと、小さい滝に出くわした(写真1)。6月の教室博日記で書いた大戸場滝と同様に柔らかい砂岩の層が削られて滝をつくっている。ちなみにここも大戸場滝と同じ地層(三浦層群清澄層)である。また、しばらく歩くと河床の地層の様子が変わった(写真2)。何が変わったかお分かりだろうか?出っ張っているのは泥岩層なのだが、泥岩層が川と同じ方向に伸びている。濁川はくねくねと蛇行していて、写真1と写真2では川の方向がほぼ90度違っている。当然ながら写真2のような場所では写真1のような滝はできない。

 (岡崎浩子)

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 写真1
 砂岩(灰色でのっぺりとしている部分)と泥岩(黒っぽくゴツゴツしている部分)の水による削られ方の違いで段がつくられている。
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写真2
砂岩のところを水が流れている。
この先でまた、川の方向が変わる。
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写真3
河床に見られる断層。泥岩層がずれているのがよくわかる。
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