No.1636 2018/9/14(金)
アオツヅラフジ
三島小にて。校庭の木に絡みついたつるに実がなっていた(写真1)。これはアオツヅラフジというつる植物だ。 アオツヅラフジの実はブドウの仲間のようにも見えるが、まったく別物で、しかもこちらは有毒。同じ校庭にはエビヅルというブドウの仲間もあり(写真2)、こちらの実はおいしい。両者の実はよく似ているが、葉の形がまったく違うので見分けるのは容易である。 アオツヅラフジには「カミエビ」という別名がある。この「エビ」というのは古い日本の言葉で、「ブドウ」を指す。つまりアオツヅラフジとエビヅルは仲間と見なされたようだ。しかし繰り返すが、エビヅルの実は食べられるが、カミエビ(アオツヅラフジ)の実は有毒なのでご注意を。 (尾崎煙雄)
アオツヅラフジ Cocculus trilobus(ツヅラフジ科)
エビヅル Vitis ficifolia(ブドウ科)