2020/02/21(金)
田んぼは恋の季節
暖かい日がだんだん増えてきて、鳥たちの行動もすっかり春めいてきた。よく訪れる君津市の田園地帯では、ハシボソガラスが巣作りをしていた。木の枝をくわえて電柱に運び、巣を作り始めたところだった。夫婦で電柱の好みが合わないのか、別々の電柱に枝を運んでいて、協力して1つの巣を作っているわけではなかった(写真1、2)。モズ(写真3)やキジバト(写真4)もつがいで行動し、仲睦まじい様子を見せてくれた。

- 写真1 電柱に巣材を運ぶハシボソガラス

- 写真2 つがい相手は別の電柱に巣を作りたそうだ

- 写真3 モズのつがい(左が雌、右が雄)

- 写真4 キジバトのつがい(◯で囲ったところにいる)
一方で、まだまだ冬モードの鳥たちもいる。同じキジバトでもまだつがいを形成せず、冬によく見られるような数羽からなる集団でいるものが見られた(写真5)。以前、教室博日記でも紹介したことのあるタヒバリ、カワラヒワ、カシラダカやツグミは、同じ畑で一緒に採餌していた(写真6)。ちょうど、冬から春に季節が移りゆく真っ最中である。

- 写真5 6羽の群れでいるキジバト

- 写真6 田んぼで採餌する冬鳥を含む群れ
- ハシボソガラス Corvus corone (カラス科)
- モズ Lanius bucephalusi (モズ科)
- キジバト Streptopelia orientalis (ハト科)
- タヒバリ Anthus rubescens (セキレイ科)
- カワラヒワ Chloris sinica (アトリ科)
- カシラダカ Emberiza rustica (ホオジロ科)
- ツグミ Turdus naumanni (ヒタキ科)
(平田和彦)