2021/07/14(水)
ミヤマトベラ
清澄山系にて。ミヤマトベラの花が咲いていた(写真1)。ミヤマトベラはマメ科の常緑小低木で、県内では清澄山系にしか生育しない。南方系の植物で、北限は茨城県。

- 写真1 2021/07/14清澄山系にて
ミヤマトベラの花については2010/07/14に撮影して報告した。この時もやはり7月中旬に咲いていた(写真2)。

- 写真2 2010/07/14清澄山系にて
しかし、中央博物館本館に隣接する生態園の常緑広葉樹林に移植したミヤマトベラは6月に咲いていたことを思い出した(写真3)。この移植個体は清澄山系で採種し、種子から育苗したもの。

- 写真3 2021/06/17生態園にて
そこで、ミヤマトベラの花期が気になり、過去の写真を調べてみた。

- 写真4 2012/07/18清澄山系にて

- 写真5 2015/08/17清澄山系にて
8月には終わりかけているが、やはり清澄山系では7〜8月が花期のようだ(写真4、5)。一方、生態園のミヤマトベラは7月下旬には早くも果実ができはじめていた(写真6)。

- 写真6 2021/07/24生態園にて
清澄山系と生態園でミヤマトベラの花期が1ヶ月も違う理由はまだよくわからないが、今後も記録してみようと思う。
- ミヤマトベラ Euchresta japonica(マメ科)
(尾崎煙雄)