フィールドノート No.2162

 2022/08/19(金)

 マダラカマドウマ

 清澄山系にて。林道のトンネル内の壁に数匹のカマドウマを見つけた。体長は3センチ程、大きさからマダラカマドウマだろうか(写真1)。

トンネル内の壁に静止するマダラカマドウマ
  • 写真1

 カマドウマはキリギリスやコオロギなどに近いバッタ目の昆虫だ。夜行性で、昼間は手掘りトンネル内の壁で休んでいるのをよく見掛ける。しばしばトンネル内の壁に多数が集まって静止していることがあり、驚かすと跳ねて散っていく(教室博日記No.1831参照)。成虫でも翅を持たず、その代わり体長よりはるかに長いバネのような後脚で一瞬にして遠くに跳ねることができる。

 触角はとても長く、前に向けた触角の先から後脚の先までで30センチ位あるだろうか(写真2)。なかなか迫力のある昆虫だ。

触角の長いマダラカマドウマ
  • 写真2
  • マダラカマドウマ Diestrammena japanica(カマドウマ科)

(斉藤明子)