72. ざしきぼうき【座敷箒】

[写真] ざしきぼうき

教師用解説

ざしきぼうき【座敷箒】
掃除用具としての座敷箒は、江戸時代(えどじだい)頃から使われるようになった。これは家の作りと関係があって、畳敷きで床の間や襖、障子があるといった住まいの形態が一般的に普及してくることと関係がある。座敷箒は箒モロコシの実を脱穀して、穂の部位だけを束ねて作られている。かつては千葉県にもたくさんの箒職人がいたが、現在では数名となってしまった。香取・海匝地方には、現在でも茨城方面から箒行商の人がやってくるが、座敷箒の需要は減少した。電気掃除機が普及したことと、住宅から和室が減ったことなどが要因である。