60 森家住宅及び洋館
所在地 | 勝浦市 |
竣工年 | T(住宅),S7頃(洋館) |
所有者 | 個人 |
設計者 | 広島某(洋館) |
施工者 | 中島・中村(洋館) |
構造 | 木2 |
外壁 | スクラッチタイル(洋館) |
屋根形状・葺材 | 瓦(住宅),瓦棒鉄板(洋館) |
建築規模 | 645.1m2 |
森家は日本の近代化学工業の国産化を担い,戦前に財閥形成をした。本宅の居宅は湾を望む高台にあり,広い敷地の中に,豪華な和風住宅と「迎賓館」と称す洋館,土蔵などで屋敷を構える。昭和7年頃,建てられた洋館は,アール・デコ調のデザインで統一され,正面と側面に,スクラッチタイルを張るなど,個人住宅としては稀な流行の先端を示す建造物として評価できる。居宅の和風建築も大きな式台玄関を備え,会合用の大広間や数寄屋造の茶室も備える。[事務局]