62 日本基督教団上総大原教会


所在地 大原町
竣工年 S6
所有者 (宗)日本基督教団上総大原教会
設計者 不明
施工者 不明
構造 木1
外壁 下見板張り
屋根形状・葺材 切妻造,鉄板葺
建築規模 106.0m2

外壁を南京下見板張りとし,玄関上部に塔を戴く軽やかな外観の教会礼拝堂である。幼稚園を併設し,昭和6年の竣工時より礼拝堂が遊戯室として使用されている。そのため,机や椅子などの調度品はコンパクトな可動式となっている。当初は正面右側に園舎を有しL字型の配置であったが,昭和30年代の火災で焼失し,現在の形となった。玄関の脇に準備室と控室を置き,身廊の奥に祭壇を設ける単純なプランである。屋根は塔のある部分を落ち屋根として高さを強調し,方形平面の角を切り落とした平面としている。四方の面に上方をアーチ形にした換気用鎧戸を配するなど凝ったデザインとしている。内装は極めて質素で,白と濃茶を基本に,直線的で簡素な構成でまとめられている。外観に比べ内部は保存状態が良好で,建設当初の姿を良くとどめている。[江口,斉藤]


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