南の島のヤドカリ
沖縄や小笠原などの南の島には、あざやかな色をしたサンゴ礁の生きものがたくさんいます。ヤドカリもその例にもれず、ヤドカリ科のサンゴヤドカリの仲間や、ホンヤドカリ科のゼブラヤドカリの仲間は“動く宝石”といっても過言ではないほど、美しい色をしています。
展示した種類
ユビワサンゴヤドカリ
カザリサンゴヤドカリ
グアムサンゴヤドカリ
シロサンゴヤドカリ
ウスイロサンゴヤドカリ
ベニワモンヤドカリ
コガネオニヤドカリ
パグリステス・ジャルール
ケフサゼブラヤドカリ
フルセゼブラヤドカリ
ムラサキゼブラヤドカリ
アデヤカゼブラヤドカリ
ユビワサンゴヤドカリ
Calcinus elegans
ヤドカリ科。歩脚には青と黒の帯が交互に入り、眼柄は鮮やかな青色です。第2触角は山吹色です。サンゴ礁の潮だまりにすんでいます。
カザリサンゴヤドカリ
Calcinus lineapropodus
ヤドカリ科。歩脚には赤い帯や褐色のたて縞があります。眼柄は鮮やかな紅色です。はさみには黒い点が入ります。サンゴ礁の少し深いところにすんでいます。
グアムサンゴヤドカリ
Calcinus guamensis
ヤドカリ科。はさみ脚の中央部が黒く、そこが白い点で覆われていることや、第2触角が赤いことなどが特徴です。サンゴ礁の潮だまりにすんでいます。
シロサンゴヤドカリ
Calcinus seurati
ヤドカリ科。歩脚に鮮やかな白と黒の縞もようをもち、眼柄にはオレンジ色の帯が入ります。サンゴ礁の潮だまりにすんでいます。
ウスイロサンゴヤドカリ
Calcinus vachoni
ヤドカリ科。全体的に白いヤドカリで、複雑なもようはありません。サンゴ礁に多い種類ですが、房総半島でも数回見つかっています。
ベニワモンヤドカリ
Ciliopagurus strigatus
ヤドカリ科。体の平らなヤドカリで、はさみ脚と歩脚は赤とオレンジの縞が交互に入ります。眼柄も鮮やかなオレンジ色です。サンゴ礁の潮だまりにすんでいます。
コガネオニヤドカリ
Aniculus maximus
ヤドカリ科。はさみ脚と歩脚は鮮やかな山吹色で、たくさんの白い溝があります。サンゴ礁の少し深いところにすんでいます。
パグリステス・ジャルール
Paguristes jalur
ヤドカリ科。はさみ脚と歩脚には、淡い黄色と赤紫色のたて縞があります。眼柄は純白です。サンゴ礁の少し深いところにすんでいます。
ケフサゼブラヤドカリ
Pylopaguropsis fimbriata
ホンヤドカリ科。右側のはさみ脚は白くて大きく、縁にたくさんの毛がはえています。左側のはさみ脚と歩脚には紫色のたて縞があります。サンゴ礁のやや深いところにすんでいます。
*開催期間中は、ゼブラヤドカリ属の一種として展示しました。
フルセゼブラヤドカリ
Pylopaguropsis furusei
ホンヤドカリ科。右側のはさみ脚は肌色で大きく、左側のはさみ脚と歩脚は鮮やかなオレンジ色です。伊豆諸島と小笠原諸島のやや深いところにすんでいます。
*開催期間中は、ゼブラヤドカリ属の一種として展示しました。
ムラサキゼブラヤドカリ
Pylopaguropsis keijii
ホンヤドカリ科。はさみ脚と歩脚は鮮やかな紫色で、甲はレモン色です。眼柄に紫色の縞があります。サンゴ礁のやや深いところにすんでいます。
*開催期間中は、ゼブラヤドカリ属の一種として展示しました。
アデヤカゼブラヤドカリ
Pylopaguropsis speciosa
ホンヤドカリ科。右側のはさみ脚は紫色で大きく、左側のはさみ脚と歩脚には鮮やかなオレンジ色のたて縞があります。サンゴ礁のやや深いところにすんでいます。
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