沖にすむヤドカリ
漁師さんがイセエビをとるために水深20〜30mに仕掛ける刺し網には、いろいろな種類のヤドカリがかかってきます。そのほとんどが磯にすむ種類よりも大型のものばかりです。これらのヤドカリを水中で観察する機会は少なかったのですが、最近のスキューバダイビングの普及によって、水中でのようすが知られるようになってきました。
展示した種類
ケスジヤドカリ
アカボシヤドカリ
イシダタミヤドカリ
ソメンヤドカリ
コブヨコバサミ
ホンドオニヤドカリ
ベニホンヤドカリ
ケスジヤドカリ
Dardanus arrosor
ヤドカリ科。左側のはさみ脚が右側に比べて大きく、はさみ脚や歩脚にはたくさんの溝があります。ヤドカリイソギンチャクと共生します。
アカボシヤドカリ
Dardanus aspersus
ヤドカリ科。はさみ脚や歩脚の地色は赤く、その上にはえる白い棘がよく目立ちます。眼柄の根元は鮮やかな紫色です。
イシダタミヤドカリ
Dardanus crassimanus
ヤドカリ科。左側のはさみ脚が右側に比べて大きく、左側の第2歩脚に石畳のような構造を持つのが和名の由来です。
ソメンヤドカリ
Dardanus pedunculatus
ヤドカリ科。左側のはさみ脚が右側に比べて大きく、歩脚はオレンジ色を帯びた肌色です。眼柄に赤いリング模様があります。ベニヒモイソギンチャクと共生します。
コブヨコバサミ
Clibanarius infraspinatus
ヤドカリ科。左右のはさみ脚の長さはほぼ等しく、歩脚は褐色で、オレンジ色の縞があります。砂や泥のたまった海底にすんでいます。
ホンドオニヤドカリ
Aniculus miyakei
ヤドカリ科。左右のはさみ脚の長さはほぼ等しく、はさみ脚や歩脚にはたくさんの溝があります。また、これらの脚にはたくさんの毛がはえています。
ベニホンヤドカリ
Pagurus rubrior
ホンヤドカリ科。右側のはさみ脚が左側に比べて大きく、鮮やかな紅色をしています。歩脚には赤色の帯があります。
*開催期間中は、
Pagurus
sp. として展示しました。
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