開催期間:平成18年7月15日(土)〜平成18年9月18日(月・祝)
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海の生きものの中でも私たちに馴染みの深い貝類は、地球上で昆虫に次いで繁栄している動物といわれています。種類数が多いだけに殻の色や形も極めて多様で、その大きさだけに注目してみても、オオジャコガイのように殻の長さが1メートルを優に超えるものから、ミジンワダチガイのように成熟しても1ミリメートルに満たないものまで実にさまざまなものがあります。今回の収蔵資料展では、本館が所蔵する巻貝や二枚貝の標本を中心に、バラエティーに富んだ貝の世界をご紹介します。
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大きい貝
貝類に含まれる軟体動物で一番大きくなる種類は、腕を含む全長が17mにもなる頭足類のダイオウイカですが、殻の大きさが最大の種類はオオジャコガイです。オオジャコガイは西部太平洋の熱帯域に住む二枚貝で、殻長130cmに達します。巻貝では、オーストラリア北部に住むアラフラオオニシが最大で、殻長76cmの記録があります。
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![]() オオジャコガイ(殻長90cm) |
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アラフラオオニシ(殻長68cm) |
小さい貝
小さい貝の体表的なものに、殻の直径が最大でもわずか0.6mmほどのミジンワダチガイのなかまがありますが、このほかにも1mmに満たない大きさの貝は多くの種類があり、一番小さい貝がどの種類かを特定するのは簡単ではありません。このような微小な貝類は研究が進んでいないものも多く、一般の貝類図鑑にもあまり掲載されていませんが、いろいろな環境にたくさんの種類が生息しています。
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ミジンワダチガイ(殻幅0.4mm) |
ミカガミシタダミ(殻幅0.6mm)
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ミジンカブトシタダミ(殻長0.8mm)
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シラスナガイモドキ(殻長1.4mm)
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コモチハリナデシコ(殻長2.4mm)
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