《鳩香炉》(はとこうろ)

 1949(昭和24年)15.0×12.0×7.5cm 

秀真は、中国や日本の伝統的な形や文様を探求しながらも、常に時代感覚の表出につとめた。鳩の羽根は、中国古代の文様である雷文をアレンジし、足はヨーロッパ風の構成派に共感したもので、全体に革新的な感覚をごく自然に取り入れている。1949年(昭和24)の作で、秀真の代表作のひとつである。