《笑獅子香炉》(わらいじしこうろ)


1948(昭和2320.2×16.0cm 

獅子の口を開いた表情、前足が少し湾曲し、全体に丸味をおびた胴など、ユーモラスでモダンな獅子である。その反面、獅子の毛並みは伝統的な渦巻文で表現され、また炉の部分は平安期に好まれた宝相華の模様が線刻されている。近代性と伝統が、うまく融合した作品である。