《美々豆久香炉》(みみずくこうろ)

制作年不詳 17.8×8.6×11.4cm 

秀真は、生涯中国や日本の古代の形や文様を基として制作した。1916年(大正5)7月、中国青銅器のコレクションで名高い住友コレクションを調査している。この作品は、同コレクションを収蔵する泉屋博古館の《鴟きょう(きょうは号偏に鳥)尊》(しきょうそん)(中国商時代 紀元前1600-1046)を模して制作されたものである。「鴟きょう(きょうは号偏に鳥)」は、ミミズクのことで、それを秀真は万葉仮名で題名とした。