《花瓶》(かびん)


1918(大正7) 25.0×13.0cm  

百合の花であろうか。線描の陽刻の模様となっている。金工作品は、展覧会に出品されたもの以外は、制作年が不明であることが多い。それは、作品そのものに年記を記すことがないためであるが、この作品の胴裏には制作年が鋳込まれている。津田の活動は、昭和に入って盛んになるが、これは大正期に制作された現存する珍しい作品である。