準備作業のようす 〈展示準備〉 その2

 展示パネルの製作 
 展示物の解説やタイトル,写真などの展示パネルは,ほんの10年ほど前までは,業者に委託してつくるのが当たり前でしたが,今では職員が自前で製作しています.
 パソコンでつくり,大型プリンターなどで印刷した原稿を,のり付きのパネルに貼り付けて裁断し,出来上がりです.言うのは簡単ですが,実際やってみるとなかなか難しい展示パネル製作の現場をのぞいてみました.


  画像その1

企画展の準備室を訪ねました.準備室といっても大きな部屋の一部の「間借り」です.


  画像その2

まず,180cm×90cmの大きなパネルを,原稿のサイズに合わせて定規とカッターで切り出します.

 画像その3

はく離紙を剥がしつつバレン(図工の版画で使う紙をこする道具)でこすりながら原稿をのり付きパネルに貼り付けます.
このとき,気泡やしわに注意し,あとではがれないようにしっかり貼り付けます.
この作業が最も失敗し易いそうです.


 画像その4

余分な部分を定規とカッターで切り落とします.
パネルは1センチくらいの厚みがあるので,曲がらないように注意しながら2〜3度なぞってカットする必要があります


 
画像その5

展示したときに美しく見えるよう,垂直もしくはやや内側に傾斜させてカットします.
あまり内側に(鋭角に)しすぎるとパネルをピンでとめるときの強度に問題が出るそうです.




 画像像その6

出来上がり!
アルバイトの川井さんです.パネルを作らせたら中央博で右に出るもの無し!?
他にも,事務から化石のクリーニングまで様々な仕事をこなし,とても頼りになります.
(「化石のクリーニング」のページのセンニンガイは川井さんの「作品」).


 画像その7

切り落としたパネルは捨てずに,小さいサイズ作成用にとっておきます.

 おまけの画像


ポスターも枚数の少ないサイズは自前で作りました.製作中の伊左冶研究員.
また,発送やポスター貼りなどの広報は,館職員みんなで手分けして行ないました.

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