平成20年度千葉県立美術館・博物館合同企画事業 | ||||
千葉県の指定文化財展 房総の仏像・仏画 終了しました |
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重要文化財 銅造不動明王立像 (印西市結縁寺) 展示は9月30日(火)から ![]() |
県指定有形文化財 木造十一面観音立像 (いすみ市清水寺) ![]() |
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会期:平成20年 9/20(土)〜10/19(日) | ||||
会場:千葉県立中央博物館 | ||||
千葉県には、房総の自然と歴史・文化の豊かさを物語る文化遺産が数多くあります。 そのうち特に歴史・芸術上価値の高い建造物・彫刻などは国の重要文化財、県の指定文化財となっています。 本展では、県内各地の21か所の寺院・神社・地区の御協力をいただき、21躯の仏像と約30点の仏画・仏具などを展示いたします。 永い歴史の中で、時には人々の心を癒し、拠り所としてあった仏教関係の優れた文化財を御覧いただき、房総の文化とそこに生きた人々の心を知る機会としていただきたいと思います。 なお、本展は県立美術館・博物館6館共同の企画・作業・運営により開催されるものです。 |
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<主催> 干葉県立中央博物館・干葉県立美術館・干葉県立現代産業科学館 干葉県立関宿城博物館・干葉県立安房博物館・干葉県立房総のむら |
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講演会 | ||||
<期日>平成20年9月27日(土)午後1時30分〜午後3時 <会場>干葉県立中央博物館講堂 <演題>房総の日蓮−その文化遺産をめぐって− 講師/立正大学名誉教授 中尾 堯先生 ※参加費無料/当日受付(先着200名様) |
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ミュージアムトーク | ||||
土曜、日曜、祝日(9月27日を除く) 午前11時〜11時30分/午後2時30分〜3時 |
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主な展示品 ・・・・・・・・全展示品の見どころ紹介はこちら | ||||
国 重要文化財 鋳銅唐草文釣燈籠 ちゅうどうからくさもんつりどうろう (長南町・笠森寺) |
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釣環(つりわ)の切子(きりこ)や獣脚の様式などから室町時代の作品と思われます。 形は単純に見えますが、洗練された美しさがあり、日本の鋳金(ちゅうきん)工芸史上注目すべき作品とされています。 |
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県指定有形文化財 銅造准胝観音立像 どうぞうじゅんていかんのんりゅうぞう (長柄町力丸区) |
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![]() 日本での具体的な像の制作は、9世紀末の京都・醍醐寺(だいごじ)像以降といわれ、以後、除災(じょさい)、延命(えんめい)などを祈願する法会(ほうえ)の本尊として貴族社会に受けいれられていったようです。 ただ、准胝観音信仰の東国への普及状況や、この像自体の伝来は残念ながら不明です。 丈(たけ)の高い髻(もとどり)、下半身の着衣形式や全体の表現から、13世紀後半頃の堅実な作例といえます。 背面にホゾ2個を鋳出(いだ)していることから、もとは懸仏(かけぼとけ)であった可能性が考えられます。 |
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県指定有形文化財 金銅孔雀文磬 こんどうくじゃくもんけい (木更津市・長楽寺) |
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![]() 磬は中国から伝わった打楽器の一つで、日本では仏教法具として使用されています。 中心の撞座(つきざ)が八葉複弁の蓮華(れんげ)文(もん)で、左右に向かい合って片足で立つ孔雀を配しています。文様は裏表とも同じ図柄です。縁の断面は菱形で、内側には子縁を伴っています。やや小さめの磬ですが、全体の鋳造は精緻(せいち)で力強い雰囲気を持っています。 制作年を示す銘文はありませんが、様式などから南北朝時代のものと見られ、現在までのところ県内では最古に属するものです。 |
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県指定有形文化財 紙本著色天神縁起絵巻 しほんちゃくしょくてんじんえんぎえまき (南房総市・天神社) |
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天神縁起絵巻は、大宰府(だざいふ)に流され、後に天満大自在天神(てんまだいじざいてんじん)として信仰されるようになった菅原道真(すがわらのみちざね)の生涯を、絵と詞書(ことばがき)で表したものです。鎌倉時代以降に盛んに制作されました。 道真の生涯を記す第一・第二と、北野宮の創建と御利益(ごりやく)を記す第三巻の3巻からなっています。 第一・二巻は土佐派の絵師により描かれており、南北朝か室町時代初期の制作と考えられています。 第三巻は文安2年(1446)に甲斐(山梨県)から来た僧石源が、近くに住む絵師歩石に描かせています。第一・二巻と比べやや粗雑ですが、地元の平久里(へぐり)紙で作られた貴重な資料です。 画像はは第二巻の一部。 |
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県指定有形文化財 鬼舞面 おにまいめん (成田市・迎接寺) |
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この面の由来については迎接寺(こうしょうじ)の縁起(えんぎ)に次のような話があります。 長徳3年(997)に、この地に滞在していた恵心(えしん)僧都(そうず)(天台宗の高僧、別名源信(げんしん))が生死をさまよう病となり、地獄・極楽を垣間見ますが阿弥陀如来の救済により一命を取り止めます。回復した後に彼は、地獄・極楽の様子と阿弥陀如来が民衆を救う姿を広く伝えたいと思い、鬼と仏の面を彫って盛大な法会(ほうえ)を開いたというものです。 それ以降は33年毎に法会が開かれてきたようで、江戸時代中頃の記録には「鬼の舞」として周辺に知られ、賑わっていたようですが昭和22年を最後に途絶えてしまいました。 |
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展示資料一覧(順不同) ・・・・・全展示品の見どころ紹介はこちら | ||||
■国 重要文化財 銅造不動明王立像(印西市結縁寺、展示は9月30日から) 鋳銅唐草文釣燈籠(長南町笠森寺) |
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■県指定有形文化財 木造如来形坐像(館山市千祥寺) 木造釈迦如来・木造多宝如来坐像(市川市 法華経寺) 木造薬師如来坐像(いすみ市長福寺) 木造薬師如来坐像(木更津市長楽寺) 木造阿弥陀如来坐像(いすみ市法華寺) 銅造阿弥陀如来立像及び両脇侍立像(山武市真行寺区) 銅造阿弥陀如来立像及び両脇侍立像(いすみ市行元寺) 銅造阿弥陀如来立像(木更津市木野根沢区) 木造阿弥陀如来坐像(野田市常敬寺) 木造十一面観音立像(いすみ市清水寺) 銅造十一面観音立像(印西市三宝院) 銅造准胝観音立像(長柄町力丸区) 木造虚空蔵菩薩立像(君津市円盛院) 木造地蔵菩薩立像(茂原市応徳寺・勝浦市東光寺旧蔵) 木造僧形坐像(茂原市応徳寺・勝浦市東光寺旧蔵) 紙本著色天神縁起絵巻(南房総市天神社) 絹本著色愛染明王像(成田市大慈恩寺) 絹本着色十六羅漢像のうち第十三〜十六尊者(成田市大慈恩寺) 大般若波羅蜜多経・経箱入(神崎町神宮寺) 繍字法華経陀羅尼品(南房総市寶珠院) 鋳銅孔雀文磬(長南町笠森寺) 金銅孔雀文磬(木更津市長楽寺) 鋳銅鰐口(長南町笠森寺) 鬼舞面(成田市迎接寺) |
会期と開館時間 | |||
平成20年9月20日(土)〜10月19日(日) ※ 毎週月曜日 (月曜日が休日の場合は開館し、次の平日が休館) 開館時間 午前9時〜午後4時30分(入館は午後4時まで) |
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入場料 | |||
入館料 個人一般 500円 団体一般 400円 高大生 250円 団体高大生 200円 (団体は20名以上) 小中生 無料 団体小中生 無料 ※次の方は入場無料になります。 ・中学生・小学生・幼児 ・65歳以上の方(年齢を示すものの提示をお願いします) ・身体障害者手帳・精神障害者福祉手帳・療育手帳をお持ちの方 及び介護者(手帳の提示をお願いします) ・10月11日(土)は千葉県生涯学習フェスティバルのため無料 ・生態園の入園は無料です。 |
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交通案内 くわしい交通案内はこちらへ |
○電車・バスをご利用の場合電車・バスをご利用の場合 | ||||||
◆ | 千葉駅(JR総武線・京成線)から | |||||
・ | 東口7番乗り場[時刻表] 京成バス「大学病院」「大学病院・南矢作」約15分。バス停「中央博物館」下車、徒歩7分。 | |||||
・ | 東口6番乗り場[時刻表] ちばシティバス「川戸都苑」行き約15分。バス停「中央博物館」下車、徒歩7分。 | |||||
・ | 東口2番乗り場 [時刻表] 千葉中央バス「中央博物館」行き約20分。バス停「博物館・文化ホール」(終点)下車、徒歩1分。 | |||||
◆ | 蘇我駅(JR京葉線・内房線・外房線)から | |||||
・ | 東口2番乗り場 [時刻表] 小湊鐵道バス・千葉中央バス「大学病院」行き約15分。バス停「中央博物館」下車、徒歩7分。 | |||||
◆ | 千葉寺駅(京成千原線)から | |||||
・ | 徒歩約20分(上の蘇我駅からのバスはすべて千葉寺駅を経由します[時刻表])。 | |||||
○ | 自動車をご利用の場合 | |||||
◆ | 京葉道路「松ヶ丘」インターから約5分。「青葉の森公園北口駐車場」が便利です |
問い合わせ先:千葉県立中央博物館 歴史学研究科 〒260-8682 千葉市中央区青葉町 955-2 電話 043-265-3111(館代表) FAX:043-266-2481 ホームページ http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/ |
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