デジタルミュージアム・特集『日本博覧図』

後編-114 観明寺境内之図かんめいじけいだいのず

↑クリックで画像拡大(再クリックで閉じる)
旧町村名現市町村名絵師彫師寸法
長柄郡一宮町長生郡一宮町一宮芳雄横57.1×縦20.3cm
一宮町一宮字院内にある天台宗の寺院。玉前山の山号でつながるように、上総国一の宮玉前神社の旧別当寺で、神社と共に栄えていた。図中左に添えられた「観明寺略縁起」から、開山が行基で、慶長18年(1613)の再興とわかる。「本寺仏十一面観世音大士ノ木像三体」も行基の作という。また、鐘楼下に描かれた「金刀比羅堂」の御詠歌も書き添えられている。なお、図中の壮大な本堂は享保6年(1721)建立のもので、現在は戦後の再建のものである。

2005年1月 歴史学研究科