デジタルミュージアム・特集『日本博覧図』

後編-117 三島山東漸寺境内之図みしまさんとうぜんじけいだいのず

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旧町村名現市町村名絵師彫師寸法
長柄郡一宮町長生郡一宮町一宮芳雄横19.9×縦18.5cm
一宮町一宮字東院にある曹洞宗の寺院。もとは密教系寺院で、慶長17年(1612)に曹洞宗として現在地に移転開山する。文政12年(1829)に火災にあったため、天保4年(1833)に再建されて現在に及ぶ。本尊は不動明王。図を見ると、本堂の両脇に庫裡と閻魔堂がある程度で、寺の前面には水田が広がっている。なお、幕末の公武合体政策のもと、14代将軍家茂に降嫁した孝明天皇の妹和宮(1846−77)の使用した駕籠が、町文化財に指定されて保存されている。これは、旧一宮藩主加納氏が和宮から拝領し、伝えられたものである。

2005年1月 歴史学研究科