デジタルミュージアム・特集『日本博覧図』

初編-3 天応山観音寺境内全図てんのうざんかんのんじけいだいぜんず

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旧町村名現市町村名絵師彫師寸法
武射郡芝山村山武郡芝山町松溪伊藤良之助横47.2×縦34.8cm
天応元年創建とされる天台宗の寺院で本尊は十一面観音。慶安2年に堂宇を修築したが、明治40年の火災で焼失。画中の三重塔は、江戸時代後期に再建されたもので、県指定有形文化財。明治維新後、遠江国掛川から移った太田資美は、当寺を陣屋として5万石を領した(芝山藩)。インドの仏工昆首羯摩の作と伝えられる黒漆の仁王尊は、商人たちから厚く信仰された。門前に建ち並ぶ宿泊所からも当寺の信仰の深さを窺うことができる。

2005年1月 歴史学研究科